猫に魅了され、猫を求めさまよう「猫場放浪記」。今回は大阪・心斎橋の「ねこ浴場」へ。
2019年7月24日にオープンしたこちらは、近くにあったNECO REPUBLC運営の「ネコビル」が移転したもの。新コンセプトが“浴場”と聞いて、銭湯好きとしては待ちきれない気持ちで訪れた(ちなみに徒歩5分ちょっとの場所に「あかし湯」という銭湯があり、昔ながらの番台タイプでよい銭湯だったので、ハシゴするのもおすすめだ)。
最寄り駅は心斎橋駅のひとつ隣、長堀橋駅。大通りから少し入った場所に、突如見える開店祝いの花輪。

はやる気持ちを抑えながら、のれんをくぐると猫浮世絵の壁がお出迎え。

受付は番台、荷物入れもホンモノの銭湯を彷彿とさせるレトロなもの。

私物をケロリン桶に入れたら、いざ入国!じゃなくて入浴!
まず、目に飛び込んでくるのは、カラフルに描かれた富士山。その壁に透明なキャットステップが。


フロアは全面畳で、ちゃぶ台が置いてあり、温泉の休憩所的な雰囲気。

天井近くに設けられたキャットウォークではこんな光景も。

に、にゃんということでしょう!

始めはあまり入ってくれなかったそうだが、その楽しさに目覚めてからは何度も入ってくれるようになったとか。
さらに、奥にも扉が。

こちらは猫エイズウイルス保持の“りんご猫”たちのスペース。
ネコビルでは1階の入り口にいたおなじみのメンツに加え、こんな美猫ちゃんも。


コンパクトな空間ながら壁面ステップもあり、みんなのんびり過ごしていた。
大部屋に戻ると気になりだしたのが、富士山とは逆側の壁。ガラス窓が8つあり、これはまた違う猫部屋ができるのかと尋ねると……

「ここは、宿泊用のドミトリーです」とスタッフさん。「お泊りになった方は、閉店後の猫たちを見放題です」とのこと。他のお客さんは「え? 猫ホテルじゃなくて人間が泊まるの? こりゃ面白い!」とたまげた様子。現在鋭意施工中で、9月中旬にオープン予定だとか。

次から次へと仰天アイディアを具現化するNECO REPUBLICに驚きつつ、次は必ず泊まろうと、大阪をあとにした。猫場放浪記はまだまだ(気まぐれに)続く……。
「ねこ浴場」
大阪府大阪市中央区島之内1-14-29 1F(大阪メトロ「長堀橋」駅より徒歩3分)
TEL:06-4708-3889
営業日:月曜日~日曜日
営業時間:平日 12時~21時(最終受付20時30分)
土日祝 12時~20時(最終受付19時30分)
■ねこ浴入浴料(入場料)
平日:10分200円(税抜)土日祝:10分250円(税抜)※ドリンク飲み放題350円(税抜)のオーダーが必要です。
1時間コース 平日:1500円(税抜)土日祝:1800円(税抜)平日限定1日フリープラン3800円(税抜)※ドリンク飲み放題込
PHOTO&TEXT/KIRACO